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2020.12.15
大杉伐採@小田原

12月12日に、旧小田原藩有林を管理・運営してこられた林業家8代目当主、辻村百樹さんのご案内で、樹齢310年の杉の伐倒作業の見学に伺いました。小田原市などにも声を掛けられたとのことで、当日は40名ほどが参加されました。

紅白ボーダーのポールの長さが8mですので樹高が25~30mほど。直径は約110㎝だとのことでした。
伐倒の仕方(受け口、追い口などの説明)などを、実際に作業される森林組合の方から丁寧にご説明戴きました。

白太が非常に少なく、かつ赤身は目がチカチカするほど詰まっていました。一緒に行ったツレをほっといて、しばらく見入ってしまいました…。実は、辻村さんは伐採するまで樹齢は250年ぐらいだと思っていらしたようです。
今から310年前となると、元禄16年(1703)に起こった歴史的な大地震により小田原が大きな被害を受けた数年後です。
建築用材に関わらず木材が大量に必要となった当時、小田原を含めて箱根の山からも木材が供出された後に植林された杉です。
当日は興奮気味であまり深く考えられませんでしたが、長い歴史を刻み、見つめてきたこの大杉と、代々に渡り管理されてきた辻村家に深い敬意を表したいと思います。

女性の方がこのような事に対してよりセンシティブなのでしょうか、ツレは伐倒の瞬間に「泣きそうになった」と言っていました。確かに男はだいたいがはしゃいでいたような…失礼しました。